１.マカダミアナッツの脂肪酸の話

脂肪酸にはその組成により飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。飽和脂肪酸は牛や豚などの動物性の
脂肪に多くふくまれ、取りすぎると中性脂肪と悪玉コレステロールの供給源になり動脈硬化や心筋梗塞
などの原因になるといわれています。
一方不飽和脂肪酸は植物性の油や魚の油に多く、悪玉コレステロールを減らし心筋梗塞を予防する健康に
良いオイルと言われています。

マカデミアナッツには不飽和脂肪酸の中でも一価不飽和脂肪酸（炭素の二重結合が一か所の不飽和脂肪酸）
が多く含まれており脂肪酸全体の80%以上を占めています。
その大部分がオレイン酸とパルミトレイン酸でオレイン酸が50％以上パルミトレイン酸は18～22%を
占めています。特にパルミトレイン酸は健康作用と美容効果の要になる脂肪酸でマカダミアナッツの含有量
は他の食品と比べてもダントツです。
十粒で約3gものパルミトレイン酸が含まれているのです。

一価不飽和脂肪酸は多価不飽和脂肪の弱点をカバーする「第三の不飽和脂肪酸」としてにわかに注目が高
まっています。
多価不飽和脂肪酸の代表格は「血液をサラサラにする油」EPA,｛頭を良くする油｝DHA、「悪玉コレス
テロールを減らす油」リノール酸が有名です。ところが炭素の二重結合を複数持つという構造上
「酸化されやすい」という弱点があります。

これに対し一価不飽和脂肪酸を多く含むマカダミアナッツオイルは酸化されにくくしかも
動物性脂肪のように動脈硬化を進めることもありません。
酸化に強いというのは実はとても大切なことです。何度か揚げた油は黒く変色し嫌な臭いがします。
これが油の酸化です。酸化しやすい油をとると，体内で油が酸化して有害な過酸化脂質をいうものが作ら
れ細胞の老化やガンを誘発したり動脈硬化や狭心症、心筋梗塞など、様々な悪影響の原因となります。
その点マカダミアナッツオイルは、一般の液状植物油と比べて数倍～数十倍の酸化安定性を有しています。
揚げ物や炒め物などの加熱調理しても酸化されにくいので毎日の調理にも安心して取り入れられます。
又コレステロールゼロ、糖質ゼロのオイルです。

２.オレイン酸の効能効果

＊悪玉コレステロールを減少させ動脈硬化や心疾患の予防をする効果があります。
悪玉コレステロールが増加し酸化すると血管内壁にコレステロールが付着し、血管を塞ぎ、動脈硬化や
高血圧、心筋梗塞、糖尿病などの生活習慣病を引き起こします。
オレイン酸は悪玉コレステロールを減少させるだけでなく、悪玉コレステロールによって血管内に置かれて
いる過剰なコレステロールを回収する善玉コレステロールを増加させる働きがあることも確認されています。

＊便秘解消の効果があります。
腸の働きを活発にさせ、便秘を解消させる働きがあります。
オレイン酸は小腸で吸収されにくく、腸に刺激を与えると言われています。
＊胃酸過多や胃潰瘍の予防にも効果がありとの報告も多々あります。

３.パルミトレイン酸の健康効果

つまりパルミトレイン酸は血管に入りこみやすい性質を持っているのです。
パルミトレイン酸を摂取すると血管内に効率よく取り込まれ血管細胞壁の栄養源である脂質を補給します。
栄養を貰った血管は、血圧が高くなっても傷つきません。出血が起きにくくなり、血管の傷がもとで
血栓が出来るのを防ぐのです。血圧そのものを下げる効果はなくても高血圧の人には絶対に必要な
栄養素だと言えそうです。

日本人の脳卒中は脳血管の栄養不足によって起きるのが大部分です。
脳卒中を起こした人の脳を開いてみると、血管が細くやせてしまっています。
まさに栄養失調です。脳の血管の内側にはバリアがあり。限られた栄養しか通さないしくみになって
いますが、パルミトレイン酸はこのバリアを通過できる数少ない脂肪酸で老化とともにやせ細ってくる
脳血管を丈夫にしてくれるのです。

４.パルミトレイン酸の美容効果

パルミトレイン酸は人の皮脂に含まれていますが最も多く含まれるのは赤ちゃんの肌です。
赤ちゃんの肌がプルプルのハリがあるのは良質な脂質が含まれているからです。

エイジングによる老化肌や乾燥肌には最適です。
＊肌の再生、修復
＊肌の弾力の回復
＊皮脂や角質層に働きを正常に保つことにより、しわやたるみを改善

ご使用方法
・洗顔後お顔全体に伸ばしてから、いつものスキンケアをするとことで導入効果を高めます。
・化粧水やクリームに数滴混ぜて保湿力をアップします。
・乾燥しやすい、エイジングの出やすい目、口の周り、首元の部分使いにもお勧めです。
・タオルドライ後の髪につけて、つやを保ちます。又ドライヤーの熱から守ります。